ある日、私は仕事が終わり今日の1日の疲れをとるために近くの温泉スパに行きました。
いつもは朝に剃る髭何ですが、たまたまこの日は朝の時間がなく電気髭剃りで間に合わせていたため剃り残しがあり気持ち悪い肌触りだったので体を洗う時に髭も剃ることにしました。
昼間に気づいた顎ニキビが2つあったことはすっかり忘れ、頭と体も洗い終えて、一緒に連れていった息子も洗ってあげて先に温泉につかるように伝えたあと最後の仕上げで顎にクリームを撫でるように塗り込み、鼻歌まじりで髭を剃り始めたまでは良かったのです。
が、その直後に
「ギャーー」
と悲鳴をあげ、周囲の人が振り向くぐらいの声で「イッター」と慌てて顎に手をあて暫くうつむいていました。
その後ゆっくり手をみるとてのひらに赤混じりの水がついていて、その時に顎ニキビが2つある事を思い出し、ニキビのあとからくる恐ろしさに気づきました。
息子は大丈夫?と心配してくれていましたがまだニキビなど無縁の年なので笑い話にもできず1人でザックリ切れたニキビのところを冷やしながら落ち込んでると、隣の50代ぐらいのオジサンが
「ワシもなった事あるが痛いよなー」
と話かけてくれた事で少し心が癒されました。